ブルース

自分はギター弾きで歌うたいなのだが、毎回ライブで演奏するたびに思うのが、自分の演奏はかなり雑だということ。つまり、オレたちバンドの演奏は完成度が高くなく、たとえばそのまま完成CDにできない。もっと普段の練習を増やせば演奏クオリティの平均レベルは上がって行くだろうことは分かっているけど、演奏態度が根本的に出たとこ勝負なのでクオリティの上下が激しいのである。でも、その意味じゃ、目指しているのはジャズ的精神なのかもな、つまりインプロヴィゼイション。もういまさらこれ以外にできないので、この路線のままだな。つまり、決まったとおりの演奏は、しない、という。そう考えると、オレはやっぱり、ブルースマンってことになるな。ま、それでいいか、「オレはブルースマンです」、って分かりやすくて、いいや。黒人でもないのにブルースマンって、いいな~ 海を越えた地球のほぼ裏側でブルースマンだなんて、ひょっとすると、オレたちはホントのソウルブラザーズかも、しれないよ。

ヘンな思い出話だが、オレは、およそ十年前、私生活が、まったくどうにもならなくなった時期があって、その数年間を経たあと、ホントの意味でブルースが歌えるようになったよ。それまでは、歌えなかったんだ。こればっかりは、なぜだかわからないが、そうだったんだ。なので、オレは、「ブルース」っていうのが万国共通で、国境がない、ということを体で知っている。ジミヘンドリクスがやったブルースっていうのも、そういうブルースだよ。彼は、狭い黒人ブルースを地球レベルに広げた人だ。少なくとも、オレはそういう影響の受け方をしている。

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