アメリカで大麻使用が煙草を上回ったって。当然の成り行きだね。
思い出すが、20年ぐらい前に、ニューヨーク出身の英会話の先生に習ってて、当然そのころは違法だったけど、彼、大麻はみな普通に吸ってるよ、って言ってたもんな。彼が子供のとき、お父さんがソファーに座って、おい、そこの葉っぱ取ってくれ、はい、パパ、みたいだったのでなんの抵抗もなかったって言ってた。
警察に見つかっても見て見ぬふりか、形式的に注意するていどって言ってた。それほど長い大麻使用歴のあるところだから、そうなるよね。
一方、日本では厚労省が大麻の「使用罪」というものを検討しているそうで、地球上のどこにいようが日本国民であれば吸ったら罪に問われる、ってことでしょ、これ。倫理に対する国家介入は良くないと思うけどね。
で、日本で大麻が悪い、という理由はなんとなくわかる。それは、一つは、大麻をやっているときは勤労意欲が完全にゼロになってしまうこと。そして、個人の精神が一時的に完全に開放されてしまうので、常に個人を陰に締め付けるいわゆる同調圧力がゼロになってしまうこと。この二つだと思う。
もちろん国は、ハードドラッグへの移行可能性などの危険性をアピールして政策を進めるだろうけど、その本音は前述だと思うよ。あと、大麻の健康被害を科学的に実証、とかいうのも理由に挙げると思うけど、それはこれまでの数々の科学の政治利用を見ていてわかるように、ほとんど信用できない。科学は価値判断をしないはずだが、昨今は政治と絡んで臆面もなくそれをしているしね。
それに、理由が健康被害などとすると、どう考えても酒と煙草の方がはるかに害がある。で、酒も煙草も、勤労と同調圧力をむしろ助長する働きがあるんだよね。なので統治側から見ると喜ばしい代物なの。
まあ、ややこしい話は置いといても、とにかく、国は、日本人を勤労と同調圧力から解放するのが危険だ、と判断しているのだと思うよ。これは単なるオレの意見なだけだが、自分としては、これに反対して「日本人は個の精神を開放すべきだ」とは、実を言うとあまり思っていない。
というのはオレの好きな日本の姿は、このみなが何もわからず従っている勤労と同調の結果であることも多いからだが、まー、こんなことも、議論の俎上に載せると大変なことになり、あんまり関わりたくない。
とにかく、もしあなたの心に抵抗が無いのなら、外国へ行って、大麻をいっぺん試してみてもいいかも。使用罪とかいうめちゃくちゃな法律ができる前に。