ブルース以前の黒人音楽、次は民族音楽系の「フィールドハラー」です。
この写真は、ミシシッピーの綿花畑で働く黒人たちです。フィールドハラーは、このように畑なんかで人がばらばらに働く場で歌われたものです。ひとくさりフレーズを歌っては黙る、みたいな感じでしょうか。
あと、こうしておおぜいがばらばらにいろんなところで働いているときは、誰かが歌うと、それに応えて違うところにいる誰かが歌って、というふうに、かけあい風に歌われることも多かったようです。ワークソングと違うのは、リズムがないということと、みなが対等に思いつくまま歌うってことでしょう。
では、聞いてみましょう。
これも1800年代の実際のものではなく、1941年の録音で、先のワークソングと同じく、ちょっとフィールドハラーやってみてくれって感じで録ったもののようです。
独特なメロディーですよね。もちろんワークソングもそうですが、このメロディーがのちのブルースの歌メロの原型となっているように思えます。