まずはチャーリー・パットンです。
デルタブルースといえばパットンの名前が一番に出てくるのはこれは常識なほど有名なデルタブルースマンです。さっきのブルースの誕生でもパットンの曲を取り上げましたよね。
この写真はパットンの唯一の写真のようで、これ以外に無いです。髪の毛などウェーブがかかっていていろんな血が混じっていた人だったそうです。
デルタ地帯にあったドッケリー農場で活躍した人で、その界隈のデルタブルースコミュニティのボス的な存在でした。実にかなり多くのブルースマンたちがパットンの影響を受けています。古い人なのでブルースだけでなくソングスター的なバラードも多く演奏していました。彼のレコードを聞くと、ソングスターっぽいレパートリーが三分の一ぐらいでしょうか。
それから、これは音と写真だけは分からないんですが、証言によると演奏するときのパフォーマンスがかなり派手だったそうです。背中で弾いたり股の下で弾いたりいろいろやってたそうです。この手のパフォーマンスはジミヘンが発明したみたいに思っている人もいるかもしれませんが、実は、すでにパットンあたりにいわゆる曲芸弾きはやられていて、その後のブルースマンたちに綿々と引き継がれ、それでジミヘンもそうしてそれを引き継いだんです。
あと、この写真も良く見ると面白いです。ギターを寝かして持っていますが、左手に注目すると、これは単にネックに手を置いただけじゃなくて明らかに力を入れて弦を押さえてますよね。パットンはこんな風に演奏も出来たんですね。たぶん動いて弾いているパットンが見られたら、そのすごい曲弾きにビックリ仰天すると思いますね~
あと最後にパットンは無類の「女好き酒好き喧嘩好き」だったそうです。ただ、このあとにもブルースマンがいろいろ出てきますが、大半の人間がこれに当てはまるので、まあ、以下省略みたいな感じです(笑)