はい、ブルースの誕生を聞いてもらいましたが、ブルースについてもう少し客観的に見てみましょう。
まず、音楽の形式としてのブルースですが、音楽をやっている人はよく知っているように、キーがEだったら、E7とA7とB7の3つの和音を使います。ドミソとドファラとシレソの和音(のセブンス)ですね。このスリーコードを12小節でひとまとまりのコード進行にして、それに「I-I-II」で作られた歌詞を、黒人音楽に独特なブルーノートと言われる音階で作ったメロディを乗せて歌い、これを繰り返し繰り返し好きなだけやります。
これが音楽形式からみたブルースですね。ブルースを演奏したことがある人だったら、よく知っているおなじみの形式です。ジャムセッションなどで「12小節のスリーコードね」と言えば、まずそれはこのようなブルース形式を指します。
それでは、以上の形式をもう少し詳しく説明しましょう。